職場の人間関係に悩んだとき、私たちはつい「相手が悪い」「どうしてこんなことを言われるんだろう」と反応してしまいがちです。
しかし、相手を変えることは難しく、気づけばイライラやモヤモヤが心の中に溜まってしまうことも…。
そんなとき参考にして欲しいのが、仏教の教えをもとにした「反応しない練習」です。
これは、出来事や人の言動に振り回されず、自分の心の平穏を保つためのシンプルな考え方です。
今回は、『反応しない練習』から学んだ職場で実践できる具体的な行動5つをご紹介します。
ぜひ、日々のストレスを減らすヒントとして参考にしてみてくださいね。
「反応しない」ための具体的行動5選!
①感情に気づいて一呼吸おく
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イラッとしたり、モヤモヤしたときは 「今、私は〇〇と感じているな」と心で言う。
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すぐに行動や言葉で反応せず、一呼吸おいてみる。
例えば?
・「今、怒りを感じているな」
・「焦りが出てきたな」
・「頭の中が混乱してきたな」
ここでは、気づくだけでOKです。
抑える必要も分析する必要もありませんので、ただ感じたことを心で言ってみましょう。
② 「これはただの現象」と捉える
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起こった出来事に「良い・悪い」「損・得」のラベルをつけず、「ただの出来事」と見る。
例えば?
・上司に注意された →「ただ上司が言った言葉がある」
・電車が遅れた →「電車が遅れるという現象が起きた」
これは、できるだけシンプルに捉える練習ですので、「ただそこに出来事がある」と認識しましょう。
③ 自分の「期待」に気づく
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イライラや不安の原因は、自分の期待や願望に気づかずにいるから。
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「こうあってほしい」「〇〇でなければならない」という期待があることに気づく。
例えば?
・「もっと優しくしてほしいと思ってたな」
・「早く終わるはずだったのに、と思ってたな」
ここで気をつけていただきたいのが、決して自分が悪いとは思わないことです。
シンプルに、自分の中の期待に気づくことが大切ですので、ただ期待や願望があることに気づけば十分です。
④ 「自分の内側に戻る」習慣をつくる
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外の世界(他人や状況)に意識を向けすぎず、「今の自分の状態」を観察する。
例えば?
・深呼吸する
・足の裏の感覚に意識を向けて歩く
・肩の力が入っていることに気づいて力を抜く
どうしても他人や状況に意識を向けなければならない環境もあるかと思います。
そのような時は、一旦その場から離れることも大切です。
⑤ 「まあ、いいか」を口ぐせにする
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失敗したとき、思い通りにいかないときに「まあ、いいか」と声に出す。
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完璧を求めすぎず、軽く流す練習をする。
人に聞こえない程度の声や心の中で唱えるだけでも効果的ですので、できる範囲で実践してみましょう。
まとめ
人間関係の悩みは誰にでもあるものですが、その悩みを大きくしているのは「反応しすぎてしまう自分」かもしれません。
「反応しない練習」は、相手や状況を無理に変えるのではなく、自分の心の持ち方を整えることでストレスを減らしていくシンプルな方法です。
今回ご紹介した5つの具体的行動を、日常の中で少しずつ意識してみることで、気持ちが軽くなる瞬間がきっと訪れます。
肩の力を抜いて、「まあ、いいか」を口ぐせにしながら、職場での人間関係をもう少し楽にしていきましょう。
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